2011年12月25日日曜日

2012年の妄想

以前から主張していますが、ソフトウェア(ないしシステム)の開発組織は旧来型の組織よりもプロスポーツチームをお手本にするべきだと思うし、2012年はおそらくそういった組織が増え始めるだろうし、結果として「スター・エンジニア(スター・デザイナー、スター・マネージャも可)」が現れ始めるのではないかと思います。今そういう人がいないかというといるんだけど、それとはちょっと違うイメージです。そういう人に注目が集まってプロ野球選手並に稼ぐ人が増える(どうやらすでにいるらしい)であろうと。
なんでそう思うかというと、技術の進化と市場の変化の高速化という要因で、組織的にどうこうというよりは、できる人にまるっとやってもらうほうがはるかに効率が良い。ビジネスの源泉に関わるような人に対して、相応の報酬を支払うのは当然だろうと。

 私達の身近なところでいうと、受託開発やっている会社はバーサタイルなエンジニアやデザイナーを数多く抱える会社が躍進していくだろうと。お客さまの抱えるプレッシャーは相当なものでしょうから、開発する側も悠長なスケジュールでやってたらお客さまの信頼を得ることはできません。そこで圧倒的なスキルを持っている「スター」が活躍するのではないだろうかと。スターとそうでない人はあらゆるところで差が着くのかもしれないけど、むしろその方が野望ゲージの高い人にとっては良いことかもしれません。

 スターな人はいずれ組織を旅立っていくのだと思います。もっと大きなビジネスをやるためだったり、あるいは違う組織の改革を期待されて。では残された組織はどうなるのか? 課題はあるのでしょうが、新しいスターを誕生させるような仕組みが作れるのが良いでしょう。それにはそういった素養をもった人を雇っていく必要があります。これをやっていくには2つのアプローチがあって、1.人事・採用が現場を理解して見どころのある人を一本釣りしてくる、のと2.組織が人に対してスターになることを奨励するような仕組みをもつことです。今は腕のよい技術者にとっては売り手市場です。であれば、自分の市場価値を高めることができる組織を選ぶのは当然ですし、「組織色に染まれ」「組織へ貢献しろ」なメッセージのゴリ押しは不毛なわけです。組織を利用して自分の「市場価値をめいっぱい上げてね!」くらいの方が双方良いのではないかと思います。

 したがって、自身の市場価値を向上できる組織でめいっぱい実績と経験を積んで自信がついたところでFA宣言して更に良いステージで活躍するのが、これからのプロの働き方なんじゃないかと思います。




多分ね。

0 件のコメント: