・スライド
[DevLOVE]これからのRIAの話をしよう(縦サミ版)
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・動画
http://www.youtube.com/view_play_list?p=2B814A7D88088C52
1.オープニング
イベントのコンセプトは「デブサミの再演」なので、2.18のセッションをそのままやることも考えましたが、少なからず、2.18で私のセッションを観た人もいらっしゃるだろうし、その人たちへのお礼はちゃんとするべきだろうと。それとデブサミよりはお祭りムードがある方が良いと思ったので、ネタ的な画像を増やしました。サンデル教授とかね。
2.ユーザーエクスペリエンスデザイン
2.18とは構成を変えました。RIA→UXという説明順序よりUX→RIAの方がしっくり来たので大幅変更。
セッション中も言いましたが、まずは「早く」「間違えない」ことを意識するので十分だと思います。UXDについて結構やりこんでいる現場は違うでしょうけど。
それと書籍をいくつか紹介していますが、必ず全部読んでいる必要はないだろうなあとも思います。デザインに関する書籍はものすごく多くて、ソフトウェアの世界に限定してもそれなりに数があります。プロジェクトに関わる全ての人が全部読むとかは無理があるし。あと書籍について、みなさまのTwitterやBlogを見て気がついたのですが、確かに入手困難なモノが多い。ごめんなさい。そこは注意して紹介するべきでした。
しかし、いい本なのに重版されない。そういう本が多いですね。今、簡単に入手ができて、ソフトウェアのUXDについて体系的かつ実務よりに学べる本は下記です(言い切っちゃえ)。
「ソフトウェアユーザーエクスペリエンス設計」
あと新しいところだとこれもオススメ。
「UXデザインプロジェクトガイド―優れたユーザエクスペリエンスデザインを実現するために」
すごく良い本だけど14章だけは好きになれない。
3.RIA+Smartphone
いちおう、もともとの依頼内容がRIAのOverviewだったので、Flash、Silverlight、HTML5をさらっと紹介しつつ、iOS、Android、まだ見ぬWindowsPhone7も紹介。あくまでさらっと。
ただ、世の中、新しい技術、新しい手法が登場し、それが熱狂的に受け入れられると、それまであったものを急激に排除しようとしたり、過剰にdisったりっていうのがあって、そういう話って楽しいっちゃ楽しいけど、いちおうITの専門家がそれにのっかっるのはどうかと思ったので、技術選定の際は慎重にね、という話にしました。新しいモノを強烈プッシュする人たちには当然それに見合う理由があるわけで、それが私たちやユーザーにとっても益するものかは、ちょっとわからんですよね。
それとRIAの話をしているとどうしてもフロントエンドの実装技術に目が行きがちになります。それも大事だけど、もうちょっとひいた目で見るのも必要かな、と。ちょっと電波とばしてよかですか?
ソフトウェアの正常進化の過程としてRIA技術があると思っています。遅かれ早かれ、Webを利用しつつも自由度が高い技術が普及するだろう、と。それは名前がRIAかどうかは問題なく。その正常進化は人が使う道具としてより優れていく、つまり使いやすくなるし、人がかけた労力に対してより多くの成果が得られる(レバレッジが効く)ようになるわけで、そう考えるとRIAがゴールではないわけです。もっと優れた技術が登場するはず。それは入出力装置の進化もあるだろうし、サービスのコモ化もあるだろうし。それらが複合的にあわさって、より優れたソフトウェアであったりITシステムになるはずです。
今のソフトウェアの多くはGUIベースで、UIというと画面のデザインが作業の中心となり、必然的にPhotoshopやIllustratorを使い慣れた人が活躍することになります。しかしそれはあくまえGUIベースのソフトウェアの話であって、NUIみたいなジェスチャー系のものが登場すると画面デザインの枠を飛び越えます。セッションで紹介したベン図と本気で取り組む日がやってくるかもしれません。
4.プロセスとプロジェクトマネジメントと契約
プロセスについて、私は去年のデブサミの鈴木雄介さんのセッションにおける捉え方が好きなので観ていない方は是非、スライドだけでもご覧いただくと良いと思います。
http://www.slideshare.net/yusuke/ss-3221768
契約について、技術や手法に良いものが登場しているのに、契約形態だけは一向に進化しない。私は実務では契約書を作ったりレビューしたりといったことをしていますが、なかなかしんどいですよね。これでいいのかなかあと思うことはほぼ毎日です。
先日、IPAから発表されたアジャイル型に適した契約形態や、実費償還契約なんかはもっと注目されるべきです。多くの人で議論して、どういった形態がより今のソフトウェア開発に適しているのか探っていくことが必要。
契約に関わる者の責任として、もし自分達の諦めや怠惰が日本のソフトウェアエンジニアから仕事に対するやりがい、自由な発想、創造性を奪う一因となっているとしたら…、それはもう、いくら反省しても足りないですよね。自戒の念もこめて、契約についてはいろいろアピールしたいです。
「契約もデザイン対象!」
それと補足の補足ですけど、こういう新しい形態の契約をやろうと思ったら、開発そのものが上手くなっている必要があります。
いままで通りではいかんはずなので。それも踏まえて、アジャイルのプラクティスを学んだり、チケットを導入したり、テスト駆動でやってみたり。やることいっぱいありますね。
5.まとめ
実は「良いデザインを褒めてください」の話の元は私の上司の発言です。彼曰く「悪いのは記憶に残るけど、良いのは意識しないから記憶に残りづらいよね」って2年くらい前に言ってました。本人は忘れてたっぽいですが。
最後に3.11について。
よしおかさんがおっしゃっていたように不可逆の変化が起きたのだと受け止めています。
原発を沈静化する、瓦礫をどかすこと、被災者の方が住む家を作ること、そういうことはまずできませんが、情報の扱い方を教えるぐらいはできますよね。小さいことから、身近な人たちから、そんなんでも良いのだと思います。
6.渾身会
2次会でt-wadaさんのプレゼンリモコンがMacで使えるか検証。結果、使えることがわかりました。というわけでロジクールのプレゼンリモコンがほしいけど動作対象に入ってないから諦めていた方(どれだけいるか知らんが)、大丈夫ですよ。使えますよ。
多分ね。
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