2008年10月27日月曜日

IT一番戦略の実践と理論

SIer,ITソフト会社のビジネスモデル再構築のための『IT一番戦略の実践と理論』

読んだ感想としてはさらっと読めてしまう。結構、簡潔。
「IT業界向けにカスタマイズした船井流ライフサイクル理論」の図がすばらしい。

最後の章の冒頭が可笑しかったので引用。

 想像してみて下さい。
 人通りの少ない場所に一軒のお店が建っています。看板はなく宣伝しているわけでもありません。店内には職人風の人が立っています。
 恐る恐る店をのぞいてみる聞いてみると、どうも飲食店のようです。何が得意なのかと聞くと、何でもできると答えられました。
 注文すると、レシピを調べはじめ、材料を買いに出かけました。一心不乱に料理を作っています。でき上がりました。可もなく不可もなくといった感じでしょうか。味は普通です。
 店員のサービスにも特に目立つところはありません。こちらの要望で値段は下がりました。あなたは、このお店の常連客になろうと考えるでしょうか。

この文章の後に「これがIT業界の真実です。」と続きます。ワロスwwwwwwwwww。

「ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学」


をおもいだしました。

しかしかなーり良いことが書いてあるんだ。
従来の「SIerやベンダーの工数を積み上げてお客さんがいくらでも払ってくれた時代」はそろそろ終了ですよ。予算の制約にあわせて売る必要がありますよ~。みたいな。
営業やっていたときにつくづくそう思った。うちみたいなベンチャーに声をかけるお客さんからしたら、自分でいろいろ調べて探してたどり着いた小さいけど若くてとんがっている会社からSIerみたいな見積だされたら引くよね。

タケはこの本、読んでみる価値あり、だと思います。
自社の営業戦略と照らし合わせて考えてみるといいんじゃないでしょうか。



多分ね。