2008年2月5日火曜日

事実は小説より奇なり。

昨日は日付が変わったくらいに帰宅開始。
家につくとNFLスーパーボウルの録画放送中。
今シーズン観戦する最初にして最後の試合…。

ペイトリオッツのQB、トム・ブレイディはタケと同い年。そのくくりの中でおそらく世界中で最も成功している人だと思う。

QBとしてはクレバーで常に冷静。フリーのレシーバーを探す能力はもちろん、自身に迫ってくる相手ディフェンス選手の存在も常に把握。一発狙いのバクチみたいなプレイはほとんどせず、パッツの複雑なオフェンススキームを自在に駆使している。身体も頑丈らしくけがもくて相手ディフェンス選手との接触も恐れない。
しかも大舞台に強い。過去にスーパーボウルを3回経験し3回とも勝っている。

まさに理想のQB。

そんなブレイディ率いるパッツだけど、昨日のスーパーボウルは負けた。
シーズン中無敗、自身もTDパス記録(年間50TDは何かがどうかしているとしか思えない記録)を更新し、パーフェクトシーズンの言葉以上の完璧ぶりだった。
でも昨日は負けた。
試合終了30秒前までパッツは勝っていたのに。
言い換えると今シーズン終了まであと30秒というところまでパッツは「パーフェクトシーズン」だった。
でも逆転された。

NFLの歴史に残るアップセットマッチだと思う。
ジャイアンツのディフェンスはカンペキすぎる位に機能していたし、オフェンスも時間を使ってロースコアゲームに持ち込むという戦略(事前のマスコミ予測)に沿って進行していた。
けっしてまぐれとかじゃなかったと思う。テレビの解説はメンタル面を強調していたけど、ジャイアンツは事前準備を怠らず、計画に沿ってゲームを進行していたように思う。
確かにイーライ・マニングがたまにやる不用意なパスが致命的な結果につながったりはしなかったけどね。

さてブレイディの話。
タケはブレイディという選手が好きです。
スターQBなのに気取ってなくて、接触プレイを嫌わず、チームの勝利を最優先に考えられる選手。身長は高いけど、足なんかたいして速くないし、パスだってそんなにスゴイわけでもない。
でも「クォーターバッキング」という曖昧とした言葉をもっとも体現しているQB。
そして同い年。

すんごい難しいと思うけど、今シーズン達成できなかった「パーフェクトシーズン」を来シーズンで実現してほしい。タケと同じ年のQBがそんなスゴイ記録を達成したらなんか気分いいじゃん。おれたちの学年にスゴイやついるぞ! みたいで。
いや、すでにスゴイやつなんですが。


事実は小説より奇なり。

第42回のスーパーボウルを観てそんな感想をもちました。

ところでモンタナの話。
ブレイディはモンタナとよく比較される。というかモンタナっぽいといわれることが多い。
確かに近しいものを感じる。ドラフトの順位が低かったこととか、長身痩身なところとか。
ブレイディが4回目のスーパーボウルで負けたことによって、モンタナの4回出て4回とも勝利がより際立つことになった気がする。ブレイディですら負けたことあるのにモンタナは負けてない、みたいな。