2008年10月22日水曜日

良いテスト品質と黒集団の話

良いテストの品質とは何か?


読んだら「ピープルウェア」の「黒集団チームの伝説」を思い出した。

簡単に黒集団の伝説を抜粋:
(購読をオススメします)

 黒集団は、最初は、他の同僚よりもテストが少しうまい人手構成された。(中略)
 最も驚くべきことは、当初は普通のチームだったが、翌年に賭けて素晴らしいチームに成長したことだった。(中略)
 テストについて開発者と敵対する哲学がチームメンバーの間に次第に育ち、個性となった。その哲学とは、バグを見つけなければならない、見つけたい、というものである。黒集団は決して開発設計者の側には立たず、敵対する立場をとった。(中略)プログラムに絶え間ない試練を与えることに喜びを見いだしていた。
(中略)
 初めのうちは、テストチームが流す意地の悪い情け容赦のないテストプログラムもほんの冗談で、他人のプログラムをコケさせては喜んでいる程度だった。だが、そのうち冗談ではなくなってきた。チームメンバーは破壊者のイメージを持ちはじめた。コーディングだけでなく、みんなの一日の予定を破壊した。ミスを引き出すために、途方もなく無茶なことをした。バッファに過負荷をかけ、空ファイル同士を比較し、とんでもない順序で入力した。黒集団が作ったテストプログラムの下で、自分のプログラムが誤作動するのを見て、大の大人が思わず泣き出したぐらいである。悪く思われれば思われるほど、それを楽しんだ。
 陰湿なイメージをふくらませるために、チームのメンバーは黒い服を着用始めた(ここから黒集団の名がついた)。プログラムがテストにひっかかると恐ろしい声でケタケタ笑った。メンバーの中には長い口ひげを生やし、『アンクル・トムの小屋』に出てくる残忍な奴隷商人のようにそれをひねくりまわした。このチームは一団となって仕事をし、次々に恐ろしいテスト計画を実施した。プログラマーは黒集団の病的な態度に不満をもらしはじめた。
 言うまでもなく会社は喜んだ。チームが見つけたバグは、いずれも顧客には見つけられないものだった。チームは大成功だった。テスト班としてチームは成功したが、もっと重要なことは、社会組織としてチームが成功したことだ。(省略)


赤備えでもつくろうかな。一人で。

0 件のコメント: